帰国生も受験できる高校推薦入試 ~ 茗渓学園、慶應義塾、早稲田大学高等学院
茗渓学園高校と慶應義塾高校と早稲田大学高等学院の推薦入試は帰国生も受験できますが、対象とする受験生や合否基準が異なります。
帰国子女枠入試専門コンサルタントの齊藤です。
暁星中学の、2023年度帰国子女枠入試の合格発表が12月6日(火)にありました。
スカイプレッスン受講生、暁星中学に合格です!
担当は、北海道大学工学部の古水戸先生です。
古水戸先生は、文系から理転しているため、文系科目、理系科目、どちらも指導できます。
また、高校入試や高校編入試験対策など、幅広く対応できるんですよ。^^
さて今回は、帰国生が受験できる高校の推薦入試についてお伝えします。
推薦入試は3種類あります。
A: 帰国生だけが受験できる推薦入試
B: 一般生も、帰国生も、受験できる推薦入試
C: 帰国生が受験できない推薦入試
先日、「A: 帰国生だけが受験できる推薦入試」について記事を書きました。
今回は、「B: 一般生も、帰国生も、受験できる推薦入試」をいくつかご紹介します。
まず、茗渓学園高校の推薦入試についてです。
茗渓学園高校には2種類の推薦入試があります。
そして、日本人学校生と現地校生・インター生は、どちらの推薦入試にも出願できます。
国際生特別選抜C方式MG入試(併願可能)
・出願資格
1、海外在学者であること、かつ、海外在学期間が1年以上であること
2、日本人学校生: 中学2年次、及び中学3年次1学期(前期)の9教科の評定平均値がいずれも4.6以上で、数学及び英語の評定がいずれも4以上の者
3、現地校生・インター生: 学業成績が極めて優秀で、概ね9割の教科で最高位の評価を得ている者
※「1」と「2」、または、「1」と「3」に該当すること
・出願書類: 成績に関する資料、志望理由書
・試験日その1: 11月5日(土)、または12日(土)
・試験科目(オンライン): 受験生面接試験(15分程度 日本語、または、日本語と英語)、親子面接試験(10分程度 日本語)
・試験日その2: 11月19日(土)
・試験科目(オンライン): 日本語作文(30分 30点満点)
※現地校・国際校在籍者のみ受験(日本人学校在籍者は免除)
推薦MG入試(専願)
・出願資格
1、日本の中学校、または日本人学校生: 中学2年次、及び中学3年次1学期(前期)の9教科の評定平均値がいずれも4.4以上で、数学及び英語の評定がいずれも4以上の者
2、日本の中学校、または日本人学校生: 中学2年次、及び中学3年次1学期(前期)の9教科の評定平均値がいずれも3.8以上で、スポーツで広く高い評価を得た者。且つ、本校が出願資格があると認めた者
3、現地校生・インター生(2023年3月までの在学期間が2年以上の者): 現地校・国際校の学業成績が優秀であること、かつ、以下のいずれかの英語資格を取得していること
a. 英検準1級以上を取得
b. TOEFL iBT70点以上
c. TOEIC800点以上 (リスニング・リーディング各400点以上)
d. IELTS 5.5以上
※「1」~「3」のいずれかに該当すること
・出願書類: 調査書 (中学校が作成したもの)、中学校長の推薦書 (中学校が作成したもの)、志望理由書 (志願者本人が記入したもの)、活動報告書、成績資料・推薦書・英検等の結果
・試験日: 11月9日(月)
・試験科目: 受験生面接試験(20分程度 日本語、または、日本語と英語)、親子面接試験(10分程度 日本語)
補足説明をします。
国際生特別選抜C方式MG入試と推薦MG入試の合否判定についてです。
・国際生特別選抜C方式MG入試(併願可能): 学校の成績で合否が決まる
※9教科の評定平均値がいずれも4.6以上=41.4/45以上
・推薦MG入試(専願のみ): 学校の成績が重要だが、活動報告書を提出できる。現地校生・インター生は英語資格も提出できる
※9教科の評定平均値がいずれも4.4以上=39.6/45以上
自分が有利となる方で受験すると良いです。
次に、慶應義塾高校の推薦入試についてです。
慶應義塾高校の推薦入試も、日本人学校生と現地校生・インター生のどちらも受験することができます。
推薦入試(専願のみ)
・出願資格
1、日本の中学校もしくはこれに準ずる学校や中等教育学校である場合は、出願時において中学3年次の9教科の成績合計が5段階評価で38以上である者
2、中学校時代に、運動・文化芸術活動などにおいて、相応の成果を上げた者
※「1」と「2」の両方に該当していること
・出願書類: 入学志願書、推薦書、入学志願者調査書、活動記録報告書、保護者による志願者紹介文、志願者をよく知る方による志願者紹介文
・第1次選考(書類審査)出願期間: 12月1日(木)~1月13日(金)
・第2次選考(日本語面接・日本語作文)試験日: 1月23日(月)
補足説明します。
まず、日本人学校生の成績についてです。
日本人学校生の場合、内申が38以上になります。
学校の成績は受験資格として必要なのであって、抜群に良い成績を求められているわけではありません。
38以上あれば大丈夫です。
次に、活動実績についてです。
慶應義塾高校の推薦入試は、学校の成績よりも、むしろ活動実績が重要です。
つまり、茗渓学園高校の国際生特別選抜C方式MG入試(9教科の評定平均値がいずれも4.6以上=41.4/45以上)と違って、学校の成績だけでは勝負できません。
帰国生のみなさんが推薦入試で勝負したい場合は、国内の中学生に負けないぐらいの運動・文化芸術活動が必要となりますよ。
慶應義塾高校の推薦入試の詳細はこちらで説明していますので、参考にしてみてくださいね。
最後に、早稲田大学高等学院高校の自己推薦入学試験についてです。
早稲田大学高等学院高校の自己推薦入学試験を帰国生が受験する場合、日本人学校生だけに受験資格が与えられています。
自己推薦入学試験(専願のみ)
・出願資格
1、中学校3年次第2学期の学期成績が、9教科合計(5段階評価)で40以上の者
2、3年間の欠席合計が30日以内の者
※「1」と「2」の両方に該当していること
・出願書類: 調査書、活動記録報告書、出願者調書
・試験日: 1月22日(日)
・試験科目: 日本語面接試験(30分)
補足説明します。
まず、日本人学校生の成績についてです。
内申40以上が出願条件となります。
40以上あれば大丈夫です。
出願資格で定められている内申をクリアしていれば大丈夫という点に関しては、慶應義塾高校の推薦入試と同じです。
次に、早稲田大学高等学院高校の自己推薦入学試験の合否判定についてです。
1、学問・勉学を大切に思い、日々の勉学において自己の進歩や新たな発見に喜びを見いだせる生徒
2、自ら興味の対象を持ち、それに打ち込み、学業との両立に積極的に取り組むことのできる生徒
3、グループ活動に進んで参加してリーダーシップを発揮できる生徒
自身が「1」から「3」のいずれかに該当していることを、出願者調書で表現します。
際立った活動実績がある方が有利ですが、必ずしも必要なわけではありません。
この点が、慶應義塾高校の推薦入試と異なります。
早稲田大学高等学院の自己推薦入学試験の詳細はこちらで解説していますので、参考にしてみてください。
茗渓学園、慶應義塾高校、早稲田大学高等学院の推薦入試を受験する帰国生のみなさん、対策をバッチリ行ってくださいね。
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